Research Project on Renewable Energy Economics, Kyoto University

京都大学経済学研究科

再生可能エネルギー経済学講座

本講座(第2期)は、2024年3月31日をもって終了いたしました。

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2020年2月18日(火)の部門C研究会 議事録

2020年2月18日(火)10時から12時30分
於:京都大学法経済学部法経東館8F リフレッシュルーム

 上記の通り開催された今回の臨時研究会では、Cambridge EconometricsのUnnada Chewpreecha様よりご報告いただきました。以下は、その要約記録です。

Connecting bottom-up future technologies transformation models FTTs to a global macroeconomic model E3ME

Unnada Chewpreecha様

 本報告は、E3ME(Energy-Environment-Economy Model)のマクロモデルに対して、FTTというボトムアップの技術革新を取り込んだモデルを解説することが目的であった。当該モデルは、3つの要素の相互関係を取り込んでおり、詳細なセクター分割、高い予測精度と実践性が可能である。そのなかで技術の取り扱いは、特に再エネのように技術革新が不可欠な役割を果たしており、その変化の速度と影響の大きさを考慮する必要があるセクターにおいては決定的に重要である。FTT(Future Technology Transformations)セクターモデルは、この点を取り込んだモデルである。報告内では、そのモデルの具体的な内容として、構成要素、モデルの前提仮説等が解説された。また当該モデルの限界として、投資家の行動の不確実性や地域間の多様性の考慮等について指摘され、E3MEモデルと相互補完関係にあるため、今後の発展が期待される。

pdf発表資料(4.42MB)