京都大学 大学院経済学研究科・経済学部

専攻の特色

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4つの特色

1. 3大学ジョイント・ディグリー

ジョイント・ディグリー(JD)とは
  • 国境を越えて複数の大学が連携し、共同で開設した課程を修了した学生に共同で単一の学位を授与する制度です。
  • 大学の国際化の中で2014年に日本でも認められ、京都大学では医学研究科、文学研究科に続き3例目に設置されました。
  • 「ダブル・ディグリー」(DD)では複数の大学がそれぞれに学位を授与。JDではDDよりもさらに高度な連携が必要で設立の難度が高く、より国際的なプログラムを提供しています。

経済学・経営学系で日本初のジョイント・ディグリーを世界的名門校と確立

【グラスゴー大学】
  • プログラム提供部局: School of Social & Political Sciences
  • 1451年設立の”Ancient University”
  • 経済学の祖アダム・スミスの母校かつ勤務校
  • エラスムス・ムンドゥス国際修士課程で欧州連合最多

【バルセロナ大学】
  • プログラム提供部局: Faculty of Economics and Business
  • 1450年設立。スペインで経済的に最も先進的で豊かなカタルニャ地方に立地。スペイン語圏最大級の経済学・経営学の拠点
  • 2. 日本初の「コンソーシアム型」ジョイント・ディグリー

    GLOCALコンンソーシアム(GLOCALプログラム)とは
    3大陸に跨る7カ国7大学の総合力を生かし、グローバル化による世界の変容とその下での地域の創造性・競争力を、歴史的な視点で学ぶ実務家・グローバルリーダー人材養成課程(修士国際共同学位プログラム)です。

    GLOCALプログラム

    【参加大学: グラスゴー大学(イギリス)、バルセロナ大学(スペイン)、ゲッティンゲン大学(ドイツ)、エラスムス・ロッテルダム大学(オランダ)、京都大学、ウプサラ大学(スウェーデン)、ロスアンデス大学(コロンビア)】

    本課程は日本初の欧州連合(EU)「エラスムス・ムンドゥス国際修士課程」正規学位プログラムです。
    欧州連合エラスムス・ムンドゥス国際修士プログラム(EMUMD)とは
    欧州連合(EU)の教育国際化事業「Erasmus Mundus Plus」により、EUが優れた国際共同学位課程を認定するプログラムです。GLOCALプログラムは2016年に申請し採択されました。

    3. 共同入試・同一方向移動型

    本専攻は、GLOCALコンソーシアムが出願を受付、入学者選抜を実施します。
    GLOCALプログラム参加学生全員がグラスゴー大学から学修をスタートし、同一方向で移動しながら学修します。同時期に入学する学生は共に学修する機会を得ることができ、互いに切磋琢磨しながら人脈ネットワークを作ることができます。

    4. 歴史的素養を養う実務家・グローバル人材教育

    企業活動がグローバル化し地球規模の社会的課題が登場する中で、世界の地域社会や社会原理の多様性に関する知識・分析力、対応力を備えたグローバル人材への需要が高まっており、本専攻はそうした人材需要に応えます。

    養成する人物像

    責任感と倫理感: 社会的責任と研究倫理を自覚のうえで学修し,その成果を生かして実社会で活躍できる人材
    歴史的素養と経済学的知識: グローバル化とその下での地域の変容・主体性に関する歴史的素養と経済学的な知識を身につけ,社会の中で課題克服にあたることができる人材
    批判的で分析的な思考: 社会や組織が直面する現実の問題について,批判的で分析的な思考を行うことができる人材
    学術的・実践的英語力: 英語をアカデミックなツールとしても実践上の意思疎通手段としても活用でき,国際的な場で十分な意思疎通ができる人材
    国際性とリーダーシップ: 国際的な視野と異文化対応力を持ち,国際的な環境でリーダーシップを発揮することができる人材
    学術的な能力: 上記の能力を生かしつつ,学術的あるいは社会的な意義を持つ学術性を持つ修士論文を作成する能力を備えた人材

     3つのポリシー 

    カリキュラム


    本専攻は修士課程のジョイント・ディグリー・プログラムとして、2年の課程期間のうち第1学期(6ヶ月)をグラスゴー大学、第2学期(6ヶ月)をバルセロナ大学に滞在して学修し、その後、第3・4学期(12ヶ月)を京都大学で学びます。
    第1学期 グラスゴー大学(すべてのスタディトラック学生が学修をスタート)
    第2学期 バルセロナ大学
    第3学期・第4学期 京都大学
    本専攻のカリキュラムは、京都大学を含む世界7カ国・7大学によるコンソーシアムが提供する「Global Markets, Local Creativities(GLOCAL)」プログラムの一つのコース(study track)を構成しており、GLOCALプログラムに参加する他の大学から提供される講義履修や、他のstudy trackの学生と共に学修する機会を得ることができます。

     学位名 修士(グローバル経済・地域創造)
       International Master in Global Markets, Local Creativities


    専攻の歴史、設立経緯

    現在、日本を含む世界各国における社会的・経済的な課題にとって、グローバル化への対応は急務となっています。このような状況の中、2021年9月に、京都大学大学院経済学研究科は「京都大学国際連携グローバル経済・地域創造専攻」を開設いたしました。

    【これまでの歴史】
    2014年:⽂部科学省「スーパーグローバル⼤学創成⽀援事業」に採択
    経済学研究科は、欧州をはじめとする海外有⼒⼤学との連携による共同学位プログラムの構築を⽬指して参りました。
    2016年:GLOCALプログラムが発足
    グラスゴー大学、バルセロナ大学、エラスムス・ロッテルダム大学、ゲッティンゲン大学の4大学が連携し、EMJMD事業に申請し採択され、京都大学はアソシエイト・メンバーとして参加しました。(第1期GLOCAL)
    2017年:グラスゴー大学との部局間学生交流協定を締結
    経済学研究科はグラスゴー大学と大学院生の派遣・受入れを継続的に行いました。
    2018年:グラスゴー大学との博士後期課程におけるダブル・ディグリー・プログラムに関する大学間協定を締結
    2019年度以降の入学生を対象に運用を開始しました。
    2018年~:GLOCALへの協力・参加
    経済学研究科はGLOCALのサマースクールへ教員および学生を派遣し、また、GLOCAL参加大学と、ジョイント・ディグリー構築に向けての協議を行いました。
    2019年:第2期GLOCALプログラムへの正式参加
    京都大学はウプサラ大学、ロスアンデス大学とともにGLOCALコンソーシアムの正規メンバーとなり、GLOCALコンソーシアムは4大学から7大学が構成するプログラムに拡大されました。(第2期GLOCAL)
    2021年:新専攻の設置
    経済学研究科は「京都大学国際連携グローバル経済・地域創造専攻」を開設いたしました。