Research Project on Renewable Energy Economics, Kyoto University

京都大学経済学研究科

再生可能エネルギー経済学講座

本講座(第2期)は、2024年3月31日をもって終了いたしました。

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No.59 日本版シュタットベルケの事業モデルの検討:協働関係に着目して

2024年3月
白石 智宙
広島修道大学 人間環境学部 助教

本稿では、ドイツのシュタットベルケの事業モデルが有する利点を日本の公益事業においてどのように実現するのか検討した。具体的には、安定した事業収入、自治体関与による公共性の担保、公益事業の統合的供給という点において日独間で相違があるなか、ドイツのシュタットベルケの実態調査を踏まえて、その日本的形態を検討した。そして日本的形態を検討するに際して「日本版シュタットベルケ」に関する研究蓄積を踏まえながら、従来は単一の事業体における他の公益事業の展開として捉えられていた事業モデルに対して、自治体内外での複数事業体の連携による「シュタットベルケ的協働」の可能性を提起した。

キーワード:シュタットベルケ、日本版シュタットベルケ、公益事業、協働、都市と農村