Research Project on Renewable Energy Economics, Kyoto University

京都大学経済学研究科

再生可能エネルギー経済学講座

本講座(第2期)は、2024年3月31日をもって終了いたしました。

TOP > 公開研究会 > 第3回 再エネ講座公開研究会(第4回【部門B】)『日本版シュタットベルケの挑戦と将来展望~現状報告と学術分析を踏まえて』

第3回 再エネ講座公開研究会(第4回【部門B】)
『日本版シュタットベルケの挑戦と将来展望~現状報告と学術分析を踏まえて』

議事録

 2022年2月28日(月)16:00~20:00において、第3回再エネ講座公開研究会(第4回部門B研究会)がオンラインにて開催された。「日本版シュタットベルケの挑戦と将来展望~現状報告と学術分析を踏まえて」をテーマに、第一部では、各地域の日本版シュタットベルケに関する事例発表が、第二部では日本版シュタットベルケに関する学術研究会が行われた。一般参加者も含め150名以上が参加し、活発な意見交換が行われた。

【第1部】「日本版シュタットベルケに関するワークショップ」事例発表

16:00-16:05 挨拶(5分)
諸富 徹(京都大学)

16:05-16:20(15分)
木口昌幸(生駒市SDGs推進課)
「いこま市民パワーの取組」

pdf資料(木口)(3.78MB)

16:20-16:35(15分)
滝澤 隆志(秩父新電力(株))
「秩父版シュタットベルケによる地域脱炭素化・地域活性化に向けた挑戦と将来展望」

pdf資料(滝澤)(2.58MB)

16:35-16:50(15分)
篠原 武志(宇都宮市環境政策課)
「地域新電力を中心とした持続可能な脱炭素モデル都市構築」

pdf資料(篠原)(2.37MB)

16:50-17:05(15分)
森 真樹(ローカルエナジー(株))
「ローカルエナジーの現状と課題、将来展望」

pdf資料(森)(8.09MB)

17:05-18:00(55分)
パネルディスカッション(コーディネーター:諸富 徹)


 第1部では、4地域から日本版シュタットベルケ事例が報告された。各事例とも、地域の特徴を活かした取組となっており、日本版シュタットベルケの狙いや現状・将来展望などが示された。
 パネルディスカッションでは、昨年の卸電力市場高騰の影響や、地域課題解決に向けた取組などが議論された。電力事業を取り巻く市場環境が厳しい中、ノウハウを蓄積し競争力を持って事業展開している事例などが共有された。また、一般参加者からも多くの質問が出され、適切な法人形態、出資者の参画経緯、需給管理の方法、自治体が取組を進めるために必要なことなど、ガバナンスから技術面まで幅広く活発な意見交換がされた。

【第2部】「日本版シュタットベルケに関する学術研究会」

18:00-18:20(20分)
第一報告者:稲垣 憲治
(京都大学研究員/一般社団法人 ローカルグッド創成支援機構 事務局長)
「自治体新電力の現状・課題・可能性~74自治体新電力調査を踏まえて~」

pdf資料(稲垣)(2.07MB)

18:20-18:40(20分)
第二報告者:白石 智宙(立教大学経済学部 助教)
「日本版シュタットベルケの財政学的検討」

18:40-19:00(20分)
第三報告者:山東 晃大(京都大学経済研究所先端政策分析研究センター 研究員)
「自治体GXとシュタットベルケの関係」

19:00~20:00(60分)
報告をめぐる質疑応答


 第2部では、3氏から日本版シュタットベルケに関する学術報告がされた。それぞれが異なった角度から日本版シュタットベルケについて調査・研究した結果を報告後、参加者を交えた意見交換が行われた。意見交換では、水道事業など他の地域インフラ事業と併せて実施することの相乗効果、ドイツ以外の国でのいわゆるシュタットベルケモデルの事業形態の有無、大都市における日本版シュタットベルケの役割などが議論された。
 参加者からの質問では、業務の内製化に向けて必要なことについて質問がだされ、人材育成等について議論が交わされた。
 最後に、本講座代表の諸富徹教授から、現在、地域脱炭素は地域経済循環や地域課題解決と同時に達成することが求められていること、環境省において進められている脱炭素先行地域施策も同コンセプトであり、日本版シュタットベルケが果たす役割が大きくなっていることなどが解説され、議論がまとめられた。また、今回時間が不足し議論が足りなかった他の公営企業と日本版シュタットベルケとの連携可能性などを含め、本テーマは今後も継続的に議論していくとされた。

1.主催

京都大学再生可能エネルギー経済学講座

2.開催日時

2月28日(月)16:00~20:00 <オンライン>

3.プログラム

内容

日本版シュタットベルケの現状と課題、将来展望について、実務家および専門家同士で議論し合うワークショップ

【第1部】「日本版シュタットベルケに関するワークショップ」事例発表

16:00-16:05 挨拶(5分)諸富 徹(京都大学)

16:05-16:20(15分) 木口 昌幸(生駒市SDGs推進課) 「いこま市民パワーの取組(仮)」

pdf資料(木口)(3.78MB)

16:20-16:35(15分) 滝澤 隆志(秩父新電力(株)) 「地域脱炭素に向けた秩父市と秩父新電力の挑戦」

pdf資料(滝澤)(2.58MB)

16:35-16:50(15分) 篠原 武志(宇都宮市環境政策課)「地域新電力を中心とした持続可能な脱炭素モデル都市構築」

pdf資料(篠原)(2.37MB)

16:50-17:05(15分) 森 真樹(ローカルエナジー(株)) 「ローカルエナジーの現状と課題、将来展望」

pdf資料(森)(8.09MB)

17:05-18:00(55分) パネルディスカッション(コーディネーター:諸富 徹)

【第2部】「日本版シュタットベルケに関する学術研究会」

18:00-18:20(20分)第一報告者:稲垣 憲治(京都大学研究員/一般社団法人 ローカルグッド創成支援機構 事務局長) 「自治体新電力の現状・課題・可能性~74自治体新電力調査を踏まえて~」

pdf資料(稲垣)(2.07MB)

18:20-18:40(20分)第二報告者:白石 智宙(立教大学経済学部 助教)「日本版シュタットベルケの財政学的検討」

18:40-19:00(20分)第三報告者:山東 晃大(京都大学経済研究所先端政策分析研究センター 研究員)「(仮)自治体GXとシュタットベルケの関係」

19:00~20:00(60分)報告をめぐる質疑応答

※終了時刻は若干前後する場合がございます。

4.参加定員

約300名様
※セミナーの録画および録音等はご遠慮いただいております。

5.参加費

無料
※事前のお申込みが必要です。

6.参加のお申込みについて

7.セミナー使用システムについて

ZOOMウェビナーを使用してのオンライン公開研究会となります。
主催者側からお送りするURLにアクセスいただくことでご参加いただけます。
※通信料はご参加者さまご負担となりますので、Wi-Fi環境下でのご参加をおすすめします。

8.その他・開催進行について

ご質問は、ZOOMの「Q&A」を使って受け付けますので、「Q&A」に質問事項をご記入ください。第1部については「パネルディスカッション」、第2部については「報告をめぐる質疑応答」の時間枠で可能な限り、回答させていただきます。

※報告資料について

開催当日の9:00以降に講座HPならびに以下リンク先に順次掲載させていただきます。

なお、登壇者による資料は一部非公開とさせていただいているケースもございます。すべての報告資料が公開されるわけではない点、予めご了承ください。

ご不明な点につきましては下記までお問合せください。
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京都大学大学院 経済学研究科再生可能エネルギー経済学講座
E-mail:ree.kyoto.u@gmail.com
HP: http://www.econ.kyoto-u.ac.jp/renewable_energy/stage2/top/
〒606-8501 京都市左京区吉田本町
TEL:075-753-3474
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