京都大学 大学院経済学研究科・経済学部

学士・修士5年プログラム(修士課程短期修了制度)

経済学部・経済学研究科では、2018年度の大学院入学生より、通常は6年間を要する学部・修士課程を通算5年間で修了できる「学士・修士5年プログラム」をスタートしました。このプログラムでは、経済学部での成績や面接により選抜された学生(短修制度生)は経済学部4年次において大学院の科目の一部を受講し、修士論文作成に向けた研究指導を受けます。短修制度生は、特別選抜入試を経て経済学研究科に入学した場合、修士課程を1年で修了することができます。

このプログラムは、研究者への道を目指す学生と、高度専門人材として企業・官庁等で実務家として活躍することを目指す学生の双方に最短コースを提供することを目的としています。博士課程への進学を目指す研究者志望者は、この制度を利用することで、大学院での学習・研究に早期に着手し、また研究科が実施する国際連携大学院プログラムでの留学機会や国際共同指導を利用するなどして、最短コースで博士号取得に至る研究者養成課程を終えることができます。企業や官庁等への就職を目指す学生は、この制度を利用することで、高度な専門能力と修士の学位を5年間という短期で得ることができます。現代社会は複雑化しており、経済・経営分野の現象を科学的に分析し、さまざまな問題に対して本質的な解決策を提示しうる研究者や高度な専門能力を持つ実務家の養成が求められています。また国際化に伴い、企業や官庁でも、修士の学位を持つことは、組織をリードする人材の必須条件になりつつあります。そのため経済学研究科では、企業・官庁への就職者希望者についても、この学士・修士5年プログラムを優れた人材の選抜・養成の柱と位置づけています。