京都大学 大学院経済学研究科・経済学部

交換留学に関するFAQ

 

部局間交流協定に基づく交換留学(派遣)に関するよくある質問を以下にまとめていますのでご参照ください。

交換留学(派遣)に申請するまで

Q. 大学間交流協定に基づく交換留学とはどのように違うのですか?

A. 部局間学生交流協定に基づく交換留学は、本学部・研究科と海外の教育機関の特定部局との間で結ばれた学生交流協定に基づいたプログラムであり、交流事業は学部・研究科を単位としています。
大学間学生交流協定に基づく交換留学は、京都大学と海外の教育機関との間で結ばれた学生交流協定に基づくプログラムであり、交流事業は国際教育交流課の管轄になっています。
簡単に説明すると、部局間レベルの協定校では、経済学の学習・研究となり、大学間レベルの協定校では協定校が提供するさまざまな分野から選択して学習することが可能です。
募集期間や応募書類、選考方法等が異なりますので、大学間学生交流協定に基づく交換留学については京都大学の交換留学(派遣)案内ページを確認するようにしてください。

Q. 留学するメリットは何ですか?

A. 最も大きなメリットは、留学先大学が得意とする高度な専門的内容を外国語で(基本的には英語)学習し、異文化圏の学生たちと議論し、国際的な人材に成長する機会を得られることです。さまざまな人とのコミュニケーション能力、環境適応能力、もちろん外国語能力を高めることができます。さらに、日本とは違う文化や言葉、生活習慣や食事などが違う土地に身を置いて生活することで、異文化理解や日本の再発見にも繋がります。今までにも多くの先輩たちが、世界的トップクラスである協定校で学べる機会を活かし、多くの授業や課外活動に参加して貴重な経験を積み、社会で活躍しています。海外留学を通したかけがえのない経験は、今後の進路においても大きな自信となることでしょう。

Q. どの大学に応募をしようか迷っています。

A. 大学が異なればたとえ同じ国であっても、性格や強みは大きく異なります。いくつかの大学について、その強みを挙げてみます。

    • タイ、インドネシア、中国、台湾等の近年成長著しいアジア地域に留学することは、変動する経済情勢の観察という意味でまたとない機会となるでしょう。
    • シンガポール・マネジメント大学は経営系の大学です。それ以外の社会科学諸分野の勉強もできますが、とくにアジアをベースにした経営管理学に関する最先端の理論と実証を学ぶことに意義があります。
    • ドイツでは、大陸ヨーロッパの金融の中心で金融経済学などの現代経済学を学びたいならばゲーテ大学が、経済史や学際分野に取り組みたいならハイデルベルク大学をお勧めします。
    • オランダのワーヘニンゲン大学は社会科学が主な交流先ですが、基本的に農業大学ですので、農業・食料・環境分野を勉強したい学生に勧めます。
    • ベルギーのルーヴェン・カトリック大学も派遣先は経済経営学部です。経済学全般の勉強が可能ですが、経営学分野の教育研究の高さに定評があります。

 

上記以外の大学にも、それぞれ、得意とする分野があります。各協定校のサイトをよく見て、自分が関心のある国、地域、学部、分野に最も合致する大学を選んでください。

Q. 留学にはどのような費用が掛かるでしょうか。また、渡航や滞在費の補助制度や奨学金などはありますか。

A. 渡航準備として、現地への往復渡航費、旅券・ビザ取得に係る費用、海外滞在のための保険加入費用などが必要です。さらに日本と同様、住居や食費などの現地での生活費ももちろん必要です。協定校への授業料は徴収されませんが、図書館利用料や学生会費、または協定校や滞在する自治体が加入を義務付けている保険費用などが発生する場合もあります。
奨学金については、学校を通じて応募するもの;文部科学省が支援している日本学生支援機構トビタテ!留学JAPANプログラム京都大学のサイトから、海外留学支援の奨学金情報をチェックしてみるといいでしょう。その他、個人で直接応募する民間団体やお住いの自治体が支援している奨学金もありますので、幅広く情報収集してみてください。

大学院生向けには、京都大学教育研究振興財団等の財団から、若手研究者助成の海外支援等が受けられることもあります。

    ※ 奨学金に関する情報は派遣先から決まってから集めるのでは遅すぎます。留学を考えるようになったと同時に情報収集するよう努めてください。

 

交換留学生として決定したら

Q. 留学先大学に出願した後に必要な手続きや準備を教えてください。

A.協定校担当者から直接指示が来る場合と、本学担当者を経由して来る場合がありますが、どちらも留学先大学発行の「受入許可証」が届けば、正式に交換留学生となります。続いてさまざまな手続きが始まります。留学ビザ取得、留学先大学での履修登録、現地での住居探し、渡航フライトの手配、海外旅行保険の加入など、手間や時間を要するものが多くありますので、優先順位を付けて、要領よく進めていくことが大切です。留学ビザの取得には、その国の大使館へ直接行く場合がほとんどで東京にしかないこともあります。また、保護者も出向かなければいけない手続きが必要な国もあります。
海外留学支援の奨学金に応募していたら、採用された場合、研修やレポート提出を求められることも多いです。奨学金を受給していない場合には、現地での経済的な保証を証明する公的な文書が必要な国もありますので、交換留学に応募する時からご家族とも相談しておいてください。
そのほか、現地での生活はほとんど英語になりますし、留学先大学の講義やクラスメートとの会話も英語となりますので、本学で学習してきたことを英語で復習しておくのもよいでしょう。

Q. どのような海外留学保険に加入したらよいでしょうか。

A. 本学では、学生に加入を義務付けている学研災の「付帯海外 海外留学保険」への加入を強く推奨しています(加入していないと渡航できない場合もあります)。保険の内容についても、義務付けられている項目もありますので、詳細は教務掛に確認してください。参考情報として、京都大学のサイトを参照してください。

Q. 留学中の学習について、注意すべきことはありますか。

A. 出発前に、留学先大学で交換留学生が履修できる科目(専門科目や教養科目、所属予定の学部が提供している科目など)を正確に把握してください。渡航前に提出しなければいけない「学習計画書」には、履修予定の科目を届けることになっています。その学習計画を実現できるよう、留学先大学では補講やサポート、いろいろな設備を有効に活用しましょう。

Q. 留学中の生活について、注意すべきことはありますか。

A. 留学期間中は、京都大学を代表している交換留学生という自覚を持ち、日本と滞在国の法令・規則を遵守してください。留学先大学での学習に精進し、指示された事務手続き等も正確に行ってください。大学外でも、契約した住居や参加していた団体などとの対応も誠実に行ってください。貴重な留学の経験を、健康で安全に、そして有意義で素晴らしい思い出となるように努めてください。

Q. 留学期間を変更することは出来ますか?

A. 原則的に認められません。交換留学プログラムの内容を変更することは、本学ならびに協定校での調整が必要となります。どのような理由であっても、まず、経済学部教務掛に相談してください。なお、留学先大学の長期休暇期間に一時帰国する場合でも、必ず教務掛に連絡してください。

Q. 留学期間中、京都大学での履修登録は認められますか。

A. 原則的に認められません。交換留学プログラムが完全に終了したと承認されてから、本学での履修登録が可能となります。

留学期間が終了したら

Q. 日本に帰国してからの必要な手続きを教えてください。

A.まず、日本に帰国(再入国)したら、教務掛窓口で日本へ戻ってきたことを報告してください。すぐに来学できない場合は、その理由や状況を申し出てください。同時に「交換留学報告書」(指定様式)の作成と提出が義務付けられていますので、速やかに対応してください。提出された「交換留学報告書」に問題が無ければ、その他の手続きについて説明します。

 
Q. 留学期間中の定期健康診断は、帰国後に受けられるのでしょうか?

A.春に実施している定期健康診断が交換留学のために受診できず、期間外で受診を希望される場合は、その旨を教務掛へ申し出てください。期間外健診が実施できるかどうかは、その時の状況でないと分らないので、追って回答いたします。