久本憲夫教授による講演「ワーク・ライフ・バランスをどう捉えるか」が行われました

シンポジウム「医療人のワーク・ライフ・バランスと病院のホスピタリティ-京大病院 男女共同参画のあゆみ-」

シンポジウムに於いて久本憲夫教授による講演

「ワーク・ライフ・バランスをどう捉えるか」が行われました。

講演の主たる内容はつぎの通りです。

「ワーク(仕事)」とは何か。
私の定義は「責任を伴う行為」である。
これは収入を伴うか伴わないかという次元(稼得労働か非稼得労働)とは異なる。ボランティア活動も責任を伴えば「仕事」である。家事や育児も同様である。
育児放棄してよいということにはならない。多くのワーク・ライフ・バランス論は悲しいことに、収入を伴う仕事と収入を伴わない仕事のバランスであり、本当はワーク・ワーク・バランス論にすぎない。ともに責任を伴うだけにしんどいバランスである。

関連して「共働き」という用語の不適切である。家事や育児は「仕事」ではないということを含意しているからである。全く家事育児をしない主婦(主夫)もいるかもしれないが、普通はそうではない。つまり、圧倒的多くの家庭は「共働き」である。「共稼ぎ」でないだけである。つまり、「片稼ぎ家庭」と「共稼ぎ家庭」に分けるのが正しい。

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http://www.cwr.kyoto-u.ac.jp/event/2011/post_40.php

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