図書室 用語集

延滞【えんたい】

定められた貸出期間を過ぎても、なお、返却されないこと。またその資料を「延滞図書」といいます。また、延滞している利用者に速やかに図書を返却するように連絡することを「督促【とくそく】」といいます。長々と延滞していると罰則として延滞期間に応じて貸出禁止処置がとられ、本当に必要なときに必要な図書を借りることができない、という事態に陥ることがあります。気を付けてください。

延長【えんちょう】

大抵の図書館・室では、貸出期限内ならば、返却期限を延ばすことができます。これを「延長」または「更新」といいます。経済学部図書室では、貸出期限内であること、返却期限の2-3日前であること、その図書に予約している人がいないこと、「指定書」ではない、などの条件がそろえば、返却期限を延長することができます。学生証・職員証・図書館利用証を持って、「延長したい」とカウンターにお越しいただければ、すぐに処理いたします。期限の延長は1回、それぞれの貸出期間分だけ期限が延びます。=更新

OPAC【おぱっく】

Online Public Access Catalogの頭文字をとってOPAC(オパック)と呼んでいます。京都大学のOPACには「KULINE(クライン)」という愛称がついています。ある図書館所蔵の資料データをデータベース化し、パソコンで、書名や著者名、キーワードなど様々な方法で探すことができます。大学内以外からでもインターネットを使い、24時間いつでも検索できるオンライン目録です。
ただし、OPACはあくまで本の題名や著者名、雑誌名から検索するものです。これでは本の内容や目次情報、雑誌の記事などは検索できませんので注意が必要です。これにはCiNiiなど他のデータベースを使う必要があります。

開架式【かいかしき】

自分で借りたい、見たい図書や雑誌を本棚から直接手にとって自由に見ることができる方式です。経済学部図書室の開架式を採用している、開架室は閲覧席60席を用意し、開架図書3万冊、現在継続購入している洋雑誌250タイトル、和雑誌400タイトル、その他参考図書を置いており、直接手にとることができるようにしています。残り44万冊は全て書庫にあります。つまり、開架室に並べてある図書は経済学部図書室全蔵書の15分の1程度なのです。なお、経済学部図書室では開架の図書も書庫の図書も同じ条件で借りることができます。
⇔閉架式【へいかしき】

開架図書【かいかとしょ】

経済学部図書室では、1990年以降受入れた比較的新しい図書については、閉架式の書庫には入れず、誰でも自由に手にとって見れるように、約3万冊ほどを開架室に置いています。書庫の図書と同じように借りることができます。黄色の●シールがついています。またがついている図書は指定書=教科書扱いです。借りることはできますが、どなたでも貸出期間は2週間、延長はできません。

館内閲覧【かんないえつらん】

図書館内でその資料を読むことです。「館内閲覧のみ」となっている場合、図書館の外に持ち出すことはできません。
これに該当するのが経済学部図書室の場合、「貴重書」「卒業・修士・博士論文」といった資料です。これらは複写もできませんので注意してください。
経済学部の卒業・修士・博士論文が読みたい場合

教科書扱い【きょうかしょあつかい】

授業の教材として採用されている本など、あらかじめ、多くの利用者が見込まれる図書を「教科書扱い」として、ある程度の制限を設けて貸出している資料です。
経済学部図書室において、この扱いの資料は、背表紙に「指定書」という紫のシールが貼ってあります。貸出期間はどなたでも2週間に限定し、延長はできません。=指定書

KULINE【くらいん】

Kyoto University Libraries Information NEtwork systemの頭文字をとってKULINE(クライン)と呼んでいます。ある図書館所蔵の資料データをデータベース化し、パソコンで、書名や著者名、キーワードなど様々な方法で探すことができます。大学内以外からでもインターネットを使い、24時間いつでも検索できるオンライン目録です。
ただし、OPACはあくまで本の題名や著者名、雑誌名から検索するものです。これでは本の内容や目次情報、雑誌の記事などは検索できませんので注意が必要です。これには他のデータベースを使う必要があります。
本の目次について検索できるものは少ないですが、和書ではWebcatPLUSがあります。
雑誌の記事については和雑誌では雑誌記事索引、洋雑誌の経済学関係ではEconLIT学内限定があります。その他にも様々なデータベースが京大では使えますので一度、データベース一覧(主に学内限定)をご覧下さい。

更新【こうしん】

大抵の図書館・室では、貸出期限内ならば、返却期限を延ばすことができます。これを「更新」または「延長」といいます。経済学部図書室では、貸出期限内であること、返却期限の2-3日前であること、その図書に予約している人がいないこと、「指定書」ではない、などの条件がそろえば、返却期限を更新することができます。学生証・職員証・図書館利用証を持って、「更新したい」とカウンターにお越しいただければ、すぐに処理いたします。期限の更新は1回、それぞれの貸出期間分だけ期限が延びます。=延長

参考図書【さんこうとしょ】

百科事典や辞書、便覧、年鑑などはある事項を参照すればすぐに利用がすみます。そのような資料は通常貸出ではなく、一時持ち出しのみのご利用となります。普通の開架図書とは別に、開架室北側壁面に参考図書コーナーを作ってかためておいてあります。橙色の●シールがついているのが参考図書扱いの資料です。

指定書【していしょ】

授業の教材として採用されている本など、あらかじめ、多くの利用者が見込まれる図書を「教科書扱い」として、ある程度の制限を設け、よりたくさんの利用者に効率よく貸し出せるようにしている資料です。経済学部図書室においては、背表紙に「指定書」という紫のシールが貼ってあります。これはどなたでも貸出期間は2週間であり、延長はできません。

書架【しょか】

本棚、書棚のことです。図書館では本棚をこう呼びます。「架」という漢字は棚のことをあらわしています。

書庫【しょこ】

図書の保存倉庫のような所です。経済学部図書室に入ってきてすぐのところにある部屋、見たい図書や雑誌を本棚から直接手にとって自由に見ることができるのが「開架室(開架式)」の「開架図書類」ですが、ここにおいてある図書は3万冊程で、残り44万冊はすべて「書庫」という別の図書を保存する場所においてあります。
経済学部図書室の書庫は閉架式をとっており、本学教職員・院生、学部学生・研究生は学生証・職員証を預けて入庫できますが、科目等履修生・聴講生・卒業生は、カウンターに依頼して目的の本や雑誌をとってきてもらうことになります。なお出納(資料を出してくること)時間は通常9:00-12:00, 13:00-17:00になります。ただし、土曜日は行っていません。

請求記号【せいきゅうきごう】

図書の背表紙に張られているラベルのことです。図書は通常、このラベルに印字されているアルファベットや数字の順に並んでいます。この記号は主題別に並ぶように、ある一定の基準で作られた分類(経済学部図書室の場合、経済学部固有の独自分類)に添って付与されています。一番下のアルファベットは、和書ならその書名、洋書ならば著者名の頭文字になっています。つまり図書は、まず、その図書の主題にあたる言葉が数字やアルファベットに置き換えられた記号・数字が付与され、そして、その書名や著者名順でさらに配列されているということになります。これらは図書を探す上で必要不可欠ですからKULINE(京大OPAC)で検索して表示されたら必ずメモをとるようにしましょう。書名、著者名、配置場所とともに、これがないと図書は探せません。

ただし、雑誌には、和雑誌の場合は「21」、洋雑誌の場合は「D1、D2、D3」、もしくは請求記号欄に何も表示されませんが、雑誌は雑誌で固めてアルファベット順に並んでいます。最近のものは閲覧室などに、古いものは書庫にあります。

製本雑誌【せいほんざっし】

雑誌は図書に比べてそのままでは保存に適さないため、数冊まとめて合冊し、ハードカバー仕立ての本にします。これを製本雑誌といいます。雑誌のバックナンバーはほとんど、このような形態で保存され、何年もの使用に耐えうるようにしてあります。見た目は違いますが、扱いは雑誌と全く同じで、一時持ち出しのみの利用になります。
和雑誌は書庫地下1階左側(南)、洋雑誌は書庫地下2階右側(北)にそれぞれアルファベット順で並んでいます。本学教職員・院生・研修員、経済学部の学部学生・研究生は書庫に入れますのでカウンターで身分証を預けて入庫してください。他学部の学部学生等は職員が該当の雑誌を出してきますので、カウンターで申し込んでください。土曜日は行っていません。

遡及【そきゅう】

遡って(さかのぼって)、古い図書のデータをコンピュータに入力し、KULINE(京大OPAC)で検索できるようにすることです。京都大学には現在600万冊の蔵書がありますが、コンピュータで検索できない図書もあります。

配架【はいか】

本棚に図書や資料を規則に従って(図書館なら分類順)並べることです。よって、配架場所とはすなわち、その図書や雑誌が並べてある場所、ということになります。

分類【ぶんるい】

ある物を主題などにより区分けして体系化することです。特に図書館においては、図書やその他の資料をある一定のルールに基づき、主題や内容などにわけ、それに対応する数字や記号と書名の頭文字や著者名の最初の文字をとる図書記号をつけて(これらあわせて請求記号といいます)書棚に並べています。代表的な図書分類法としては日本の公共図書館でよく使われている、日本十進分類法(NDC)が有名でしょう。経済学部図書室では経済学部独自分類で分類して図書館資料を並べています。

閉架式【へいかしき】

スペースの問題で全ての図書を開架式の開架室に置くことはできません。(全体の蔵書の約15分の1程度、3万冊が開架室にあります)そこで、残り44万冊を別の場所に保存し、借りたり見たりしたい場合は、書名・著者名・請求記号等をメモした紙を職員に渡し、倉庫(正しくは書庫、といいます)から取り出してもらうような、利用者が直接図書や雑誌を見ることができない方式のことを閉架式といいます。経済学部図書室の書庫はこの閉架式をとっており、本学教職員・院生、経済学部の学部学生・研究生は学生証・職員証を預けて入庫できますが、他学部の学部学生等はカウンターに依頼して目的の本や雑誌をとってきてもらうことになります。なお出納(資料を出してくること)時間は通常開室時には9:00-12:00, 13:00-17:00、土曜日は行っていません。なお、経済学部図書室では閉架式の書庫にある図書も開架図書と同じ条件で借りることができます。
⇔開架式【かいかしき】

別置【べっち】

大型本であるなど、普通サイズの本棚に並ばない資料等を別の場所を用意してそちらに並べることです。本来並んでいるべき場所には「○○という図書は別置①に並んでいます」ということを示した指示板が置いてあります。

目録【もくろく】

資料のタイトルや著者名、出版社、ページ数や大きさなど、その資料が確かにその資料である、と判断できる資料情報を「書誌的事項」と言いますが、それに加えてどこの図書館のどのあたりに所蔵しているかといったデータがあるものを「(所蔵)目録」といいます。

これが本の形をしているものを「冊子体目録」といいます。上野文庫やBucher文庫の目録はこの冊子体になっています。また、カードの形になっているものを「カード目録」といい、附属図書館にある総合目録などはこれになります。もし古い図書を探す必要がある場合は、このカード目録をひく必要があります。さらに、コンピュータのものを「オンライン目録」といいます。普段見慣れているKULINE(京大OPAC)がそれにあたります。