京都大学 大学院経済学研究科・経済学部

教員一覧

准教授

竹澤 祐丈(たけざわ ひろゆき)教育研究活動データベース

最終学歴
京都大学大学院経済学研究科博士後期課程
ケンブリッジ大学政治・社会学部博士課程
担当
講義科目
学部:経済史・思想史入門、社会思想史
大学院:社会思想史A
主要著作・論文
  • 「『平等なコモンウェルス』としてのオシアナ共和国」,田中秀夫・山脇直司編著,『共和主義の思想空間』,名古屋大学出版会(2006年)
  • 「ジェームス・ハリントンの 『世俗性』 と 『権威への自由』 ─二院制構想と 『良心の自由』 ─」,『イギリス哲学研究』,第24号 (2001年)
  • 「ポーコック以降のジェームス・ハリントン研究 (1)・(2)」,『経済論叢』,第169巻第3号,同第4号 (2001年)
  • 「シヴィック・ヒューマニズムと経済学の成立」,『調査と研究』,第25号 (2002年)
  • ‘Religious Project of James Harrington: From Erastianism to Civic Religion’, “Ideas in their Context: Britain from the 17th century to the mid 19th century”, Munich, Germany, March, 1999.
学生にすすめる本
  • 橋本治『大不況には本を読む』(中公新書クラレ)
    *社会を学ぶことの意味と意義を考えさせられます。同一著者のほかの著作も。
  • P・バーク,『知識の社会史 知と情報はいかにして商品化したか』,新曜社
    *「知ること」に関する壮大な見取り図が展開されています。
  • マイク・ダッシュ,『チューリップ・バブル』(文春文庫)
    *チューリップの球根まで投機の対象に! 人間はなかなか懲りません。読書を通して,学問のスキルの取得だけでなくそれをどのような目的に用いるのか,自らの生き方の問題と社会問題とをどのように関連付けるのかなどについて,ゆっくり考え,他者とじっくり議論するきっかけを見つけてください。
学生に一言
大学の4年間(それ以上の人も…)は,就職や進学の準備期間であると同時に,自己形成のための最後のまとまった時間─どのような人生を歩みたいのか,そのためにどのような技量を身につければよいのか,などを問いかける貴重な時期─です。 しかし,以上の問いに対する答えは,センター試験などとは違って,どこかに<ある>ものではなく,皆さん自身が,悩み,試行錯誤しながら,自分自身の答えを<作って>いかなければなりません。 人によっては,その過程は長く苦しいものかもしれません。でも,その悩みを共有してくれる人間関係があれば前向きになれるのではないでしょうか。大学とは,そんな仲間を見つけ,その関係を維持し,卒業後に備える場所なのだと思います。そのために,ゼミ,サークルなど,あらゆる機会を,徹底的に活用しましょう!
自己紹介
わたしは,経済学という学問を生み出した17・18世紀の英国社会やアダム・スミスなどの思想家に対する興味から,大学での勉強を始めました。そこで巡り会ったのが,社会思想史という魅力的な分野でした。社会思想史は,人間とはどのような存在なのか,個人と社会はどのように関係を持つべきか,自己利益の追求と集団の維持の両立は可能かなどについて,特定の時代や国(私の場合,近世英国,最近はオランダも)を例に考察する学際的学問です。そのため,経済学だけでなく,哲学,心理学,社会学,歴史学,政治学などの知見を総動員する必要があります。つまり,このような「雑学的」要素に魅力を感じたのです。 大学院からは,近世英国史研究の本場へ長期留学しました。あちらでの生活は,研究の刺激だけでなく,英国人の思考様式や生き方から学ぶ機会をも与えてくれました。またそれは,英国(人)との対照によって,わたしたち自身の社会の特徴や問題をより明確に把握する機会でもありました。他者の事例から充分に学びつつもその単なる模倣ではなく,これからの社会や人間のあり方を考える姿勢は,分野を問わずに,いまでもわたしたちにとって必要なことのように思います。 教員の仕事は,みなさん自身が,他者から学びながら自分自身を形成するお手伝いだと思っていますので,様々な機会にお話できることを楽しみにしています。 趣味は,自然観察,人間観察,料理,水泳(最近はご無沙汰)です。