京都大学 大学院経済学研究科・経済学部

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教授

久野 秀二(ひさの しゅうじ)

基本情報
  • 学位:
    京都大学経済学部,同大学院経済学研究科博士後期課程中退,博士 (農学,北海道大学)
  • 担当講義科目:

    【学部】農業経済論、国際農政論、現代経済事情

    【大学院】International Political Economy of Agriculture, International Agribusiness Studies, Critical Consumption Studies, Comparative Development Studies, Inclusive Rural Development, Critical Food Studies, Field Research in Japan, Field Research in East Asia, Field Research in Europe
  • 専門分野:
    農業・食料の国際政治経済学
  • キーワード:
    グローバル食料ガバナンス、多国籍アグリビジネス、農業構造問題、市民的食農システム
主要著作・論文
  • 「市民的食農システムの可能性:欧米諸国の経験からポストコロナ時代を展望する」, 『農業と経済』 86巻11号, 154-167頁, 2020年12月.
  • 「オランダにおける多面的機能型農業・市民的食農システムの可能性と課題」, 『農業・農協問題研究』 72号, 39-54頁, 2020年7月.
  • 「世界食料安全保障の政治経済学」, 田代洋一・田畑保編『食料・農業・農村の政策課題』筑波書房, 83-127頁, 2019年12月.
  • 「資本主義的食料システムに組み込まれるとき:フードレジーム論から農業・食料の金融化論まで」 (平賀綠と共著), 『国際開発研究』 28巻1号, 19-37頁, 2019年6月.
  • 「オランダ農業モデルの多様性:フードバレーの現実と多面的機能を活かした農業の可能性」, 『経済論叢』 193巻2号, 1-38頁, 2019年4月.
  • ‘A Study on Peasants’ Behavior and Peasants’ Niche in Contemporary China’s Agri-food Supply System: Evidence from Henan province’ (with Jinghan Ke). In: L. Augustin-Jean and J-P. Poulain eds., Risk and Food Safety in China and Japan: Theoretical Perspectives and Empirical Insights, Routledge, September 2018, pp.153-180.
  • 「農業知財に関するバイオパイラシー問題の潮流と今後の課題」, 『農業と経済』 84巻11号, 60-78頁, 2018年11月.
  • ‘Revitalising Rurality under the Neoliberal Transformation of Agriculture; Experiences of Re-agrarianisation in Japan’ (with M.Akitsu and S.McGreevy). Journal of Rural Studies, July 2018, 61: 290-301.
  • 「国際通商交渉をめぐる農業関連業界・多国籍企業の動向」, 『農業と経済』 84巻3号, 33-45頁, 2018年4月.
  • 「多国籍アグリビジネスによる「種子の包摂」の現段階と対抗運動の可能性」, 『有機農業研究』 8巻2号, 11-15頁, 2016年12月.
  • 「多国籍アグリビジネス: 農業・食料・種子の支配」, 桝潟俊子・谷口吉光・立川雅司編著『食と農の社会学: 生命と地域の視点から』 ミネルヴァ書房, 41-67頁, 2018年5月.
  • 「国連『食料への権利』論と国際人権レジームの可能性」, 村田武編著『食料主権のグランドデザイン: 自由貿易に抗する日本と世界の新たな潮流』 農文協, 161-206頁, 2011年2月.
  • 『Reconstructing Biotechnologies: Critical Social Analyses』 (J. Jonderden, G. Ruivenkampと共編著), Wageningen Academic Publishers, April 2008.
  • 『アグリビジネスと遺伝子組換え作物:政治経済学アプローチ』 日本経済評論社, 2002年7月.
学生に一言

学問において 「広く」 と 「深く」 はトレードオフであってはなりません。もし,どうしても物理的制約があるのなら,「広く」を優先しておきたいところ。それは,経済学の様々な専門領域を学 ぶというだけではなく,また,社会科学の他の諸領域を学ぶというだけでもなく,できれば自然科学も学びながら,科学的なものの見方・考え方 (とその多様性)を身につけていってもらいたいと思います。同時に,学問というもの,科学というものを社会のなかに埋め戻しながら,自身が社会性(社会的 常識,社会的諸関係,社会的問題意識) を身につけていくことも,ここでいう 「広く」 の意味です。

自己紹介

2005年3月に着任するまで10年近く,農学部という 「異質」 な環境のなかで教育・研究に携わってきました。そのうち2年あまりは在外研究(オランダ) で農業大学の社会科学部に在籍していました。学問,社会,文化の多様性への配慮とその橋渡しに,理論と実践の両面から強い関心をもっています。

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