京都大学 大学院経済学研究科・経済学部

研究プロジェクト等

学術振興会アジア研究教育拠点事業「人間の持続的発達に関する経済学的研究」

概要

 
日本側コーディネーター 矢野 剛(京都大学大学院経済学研究科 准教授) 大西 広(慶應義塾大学経済学部 教授)
 
相手国拠点機関 中国:南京師範大学
 
京都大学経済学研究科は、いくつかのテーマを持って複数のアジア諸国の研究教育機関と 交流をしてきている。 中国人民大学および台湾政治大学とは政治経済学や農業経済学の分野で、また韓国ソウル大学や韓国慶北大学とは経済史学や北東アジア経済交流の問題について交流をして来ている。しかし、より理論的な方面で分析対象たる社会的人間の研究のあり方を根本的に問う作業が、研究科所属の教授・大学院生・名誉教授層によって南京師範大学との間でここ三年間継続されている。今回はこの関係を相手先大学の強力なバックアップもえて、よりフォーマルに研究科の事業として進めるものである。 具体的には、2007 年 3 月と 2009 年 5 月に南京師範大学で開催した「人的発展経済学国際会議」と、それを受けて 2007 年 9 月に京都大学経済学研究科で開催した基礎経済科学研究所の研究大会への南京師範大学教授2名の招聘事業の成果をさらに「人間の持続的発展」という方向に発展させる二国間、二大学間の交流である。京都大学経済学研究科は付属東アジア経済研究センター(「上海センター」との名称を 2010.4 から改称するもの)としても、この間は「経済の持続的発展」を一貫したテーマとしていくつかの企画を進めてきた。したがって、このテーマの経済学的人間観への展開としての意味をも持っている。 アダム・スミス以来の経済学における人間観である「経済人仮説」は、経済学や社会学の発展によって特殊の人間観であること、異なる諸国家では異なる形式で人間の行動様式が存在することがより強く意識されるようになり、経済学でも新しい枠組みが求められるようになっている。この必要性に答えたひとつの研究グループを両大学を中心として日中間で形成することが本計画の目的である。先方の大学も我々もともにこのテーマに関心を持つ研究者を両国で集めているからである。 したがって、本プロジェクトにより、「経済人仮説」を相対的化した「人間の持続的発展」に関わる新しい枠組みの構築が期待される。その際、人間のあり方が時代時代に変化するという時間軸上の変化・比較と、異なる諸国における異なる人間のあり方という空間軸上の比較が特に解明される。 また、これらの共同研究・共同研究集会には多くの若手研究者も参加する。共同集会の共催者となる基礎経済科学研究所には院生を初めとする多くの若手研究者がおり、日本側拠点校の京都大学経済学研究科にも多くの院生が存在するからである。これによって、この分野に関心を持ち、研究・研究発表を行なう多くの若手研究者を育成することができる。


活動

 

2014年度

   

2013年度

   

2012年度

 

2010年度